4月2日 カントが大切にしていたもの。「私のうちなる道徳的法則」。
先日トルストイの人生論の冒頭に挙げられていたカントの「実践理性批判」の結論部で、空と道徳的法則の2つが最も重要なものとして示されていたことを書いた。 そのうちの「私のうちなる道徳的法則」についての説明部を挙げてみる。 また第二のものは、私の見えざる「自己」すなわち私の人格性に始まり、真実の無限性を具えて僅かに悟性のみが辛うじて跡づけ得るような世界[可想界]において、[可想的存在者としての]私をあざやかに顕示する。 カント 実践理性批判 結論部 トルストイ 人生論 冒頭に引用 カントは、そしてそれを読んだトルストイもたぶん、悟性、というもののみが役に立ち、跡をそこに残すことが出来る世界を「可想界…