神無月の巫女のタペストリー現れ、そして奇蹟まで起きる…?!
絵画は「架空に開いた世界への窓」であると定義せしめたのは、中世後期イタリアの画家ジョットです。一点透視画法によって、平面の中に奥行きを生み、一枚の中に時間の流れと空間の広がりをつくった。絵画は神話を描き、道徳を教え、愉悦のもとになり、壁画から額縁付きのポータブルになり、銅版画や活版印刷で複製可能になり、複数枚重ねればアニメーションにもなりました。画家の創発した遠近法は、西洋絵画の歴史を変え、江戸後期には我が国にも輸入され、もちろん現在の漫画にも存分に活かされています。彼の死後のおよそ10年後の14世紀半ば、欧州をペストが襲います。自然豊かな表情で陰影のある美的表現、そしてイエスの復活をあらわす宗教画は、暗黒の病で恐怖に陥った当時のひとびとに命の輝きとその尊さを教えたのではないかと思われます。おうち時間を豊かにす...神無月の巫女のタペストリー現れ、そして奇蹟まで起きる…?!